新潟大学 古文書・古典籍コレクション データベース

東家文書解題

越後国魚沼郡小千谷町の東家文書である。東家は上古以来の草分という所伝もあるほどの名家である。 寛政20年魚沼郡が8組に分けられ各組に大肝煎が置かれたときに任命されている。また、小千谷町肝煎も兼帯していた。 正保期に平沢氏との争いの結果、両職を辞しているが、安永年間には大割元に返り咲いている。 東家は八文字屋という屋号でも知られているので、商業活動も行っていたと思われるが具体的には不明な点が多い。 この文書群は東家の大庄屋としての文書が中心で、幕領・会津藩領時代から明治時代にかけての小千谷の社会・経済・生活全般を知ることができる。

東家文書の総数は1,375点であるが、今回画像化したのは『小千谷年中行事』および銀山地境論訴訟関係の 綴2点である。


参考文献

[東家に関連する自治体史]
・『小千谷市史』(小千谷市 , 1967-1972)
[東家文書の活字翻刻が掲載されている資料集等]
・『小千谷市史』史料編 (小千谷市教育委員会 , 1972)